溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
容赦なくソファーの足を蹴飛ばし、三木谷さんを冷たく見下ろす君嶋課長は完全に、会社で見るのと同じ顔だ。

「んー、もうきたのかよ……」

もそもそと起きあがると三木谷さんはテーブルに置いてあった箱から煙草を咥えたけれど、火をつける前に君嶋課長に奪われた。

「和奏に毒だ」

「へーへー」

ぼりぼりとあたまを掻くと、三木谷さんはウォーターサーバーから水を汲んで、ゴクゴクと飲み干した。

「んで、なんの用だっけ?」

やっぱり、へらへら笑っている三木谷さんと真顔の君嶋課長は対照的だ。
どうしてこのふたりは友達なんてやっているのだろう。

三木谷さんの座ったソファーと向かい合うソファーに君嶋課長は座ると、隣をぽんぽんと手で叩いた。

……えっと。
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