溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
準備をしたら出かけると言われ、着替えを済ませると昨日と同じで落ち込んだ。

今日の君嶋課長はストライプのボタンダウンのシャツにブラックスキニー、それにキャメルのトレンチコート。
それで足下がいけてないとかだとまだ救いもあるが、おしゃれにローファーを履きこなす。

一方の私は少しだけ気にしてハイネックのカットソーにスモークブルーのカーディガンなんてあわせてみたものの、やっぱりあとは昨日と同じ量販店のジーンズとダウンコートだし。
足下は履き古したスニーカーだし。
髪も結ばないって手も考えたけど、ぱさぱさの髪はただのぼさぼさあたまになって諦めた。

……並んで歩きたくない。

けれど、そんな希望が通るはずもなく。
今日も濃紺のアウディで街に連れ出される。

喫茶店でモーニングをとり、着いたところは貸衣装店だった。

「ドレスを決めなきゃいけないだろ」

ああ、そうですね。
結婚するはずだった方とはきっと、背格好が違うはずですし。

「急な変更、申し訳ありません」
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