溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
冷たい視線になにも言えなくなったし、きっと意見を求められていたところでやはりなにも言えなかっただろう。

それに、君嶋課長が選んだ、Aラインのシンプルなドレスは背中の切り替え部分に大きなリボンがついて可愛く、それでいてスカート部分のオーガンジーに繊細な刺繍が施してあり、実は一番のお気に入りだった。

……わかってたのかな。
それともただの偶然?

淹れられた紅茶を飲みながら君嶋課長の顔を窺うけど、やっぱりいつも通りの真顔でなに考えてるのか少しもわからなかった。



適当なカフェで昼食をとると、今度は会場になる邸宅に連れて行かれた。
要するに、邸宅ウェディングという奴らしい。

式前一週間ということで、最終打ち合わせ。
といっても私は初回打ち合わせだけど。
すでに決まっている内容を、ふむふむ、そうなんだと他人事みたいに聞いていた。

「和奏の側からは何人が出席する?」
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