溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
「いただきます」

向かい合ってこんな風に朝食を食べるのはなんか不思議な気分だ。
君嶋課長は黙々と食べてなにも言ってくれない。
でもそういうのは慣れっこだから気にならなかった。

「じゃあ、いってくる」

「えっ、私まだ準備……」

私が後かたづけをしている間に、君嶋課長はもう靴を履いている。

「次の電車でもその次の電車でも間に合う。
君はゆっくり来るといい」

「あ……」

なにか言おうとしたが、すでにドアはばたんと閉まった後だった。
なるべく急いで片づけを終わらせ次の電車で会社に行くと、君嶋課長は席を外していた。

……そういえば会社でどんな顔してればいいんだろ。

別に問題はないし、しばらくは結婚を公表しないでおくと君嶋課長は言っていた。
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