~白の初恋~ 少し番外編追加しました。

「「おかえりー!」」

カタカタカタカタカタ…………

「た、ただいま・・・」

部屋に入るなり、凄い速さでパソコンに向かっている華と、澪より一足先に戻っていた竜也が同じく凄い速さでパソコンに向かっている竜也が元気な声で出迎える。

(凄いな・・・怖いよ・・・。)

思わず苦笑いがこぼれる。

パソコンから目を離し、澪の方を向いた華が、

「澪ちゃん、現場終わったみたいだね!もう帰って休んで。ね?」
「うん、そうさせて貰う。ありがと、華。」
「え、澪ちゃん、どこか悪いの?」
「ちょっと昨日の雨にやられちゃったみたいで。でも寝てればすぐに良くなるよ。今日はごめんね、先に帰るね。」
「こっちのことは気にしないで!ゆっくり休みなよ。」
「ありがと、竜也。じゃあ後よろしくね。2人も無理しないでね。」

「「はーい!気を付けて帰るんだよー!」」
「ふふっ。ありがと。」



本庁を出て、電車に乗った途端、寒気がしてきた。

(気が抜けたのかな・・・)

電車を降りる頃には頭もガンガンしていた。
(ダメだ・・・本格的に風邪だ・・・。)
なんとかマンションに帰り、着替えてすぐにベッドに潜る。

「あー。限界・・・ちょっと寝よ・・・。」


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