突然現れた御曹司は婚約者
ただそんなことを気に留めない蓮は寧々や周りの視線を無視して私だけを視界に入れながら低い声で言った。
「俺という婚約者がいることを知りながら街コンに参加するとは。いい度胸してるな」
見下ろされている視線が痛い。
口元は笑っているけど、完全に目は笑っていないし。
でも私は間違ったことをしているわけではない。
むしろおかしいのは蓮の方だと、視線を真っ向から受け止めて、毅然とした態度で答える。
「了承した覚えはありません。それに、あなたこそどうしてここに?」
「婚約者が街コンに参加するようだと秘書が連絡をくれたんだ」
なにそれ。
私が参加を決めたのはつい一昨日の話なのに、いつの間に調べたのだろう。
「怖い。怖いです。もう私に関わるのはやめてください」
自身の体を手で包み込み、蓮から顔を逸らして拒絶する。
でもオーナーの「そろそろはじめますー」の声に返答はもらえなかった。
「ていうか、何してんの、あの王子」
寧々の声に蓮を見れば、オーナーの声掛けに応じるように、ひとつの椅子に腰掛けていた。
「まさか参加する気?」
「ウソでしょ?!」
理解不能な行動にその場から動けずにいる私と寧々の元に、オーナーが近付いて来て、答えをくれた。
「彼がさっき話した飛び入りの男性だよ。部下を名乗る男性がどうしても参加させて欲しいって言うから特別に許可したんだけど、まさかあんなイケメンだったなんてね。しかも超一流の御曹司ときたもんだ。女性たちのテンション上がるよなー。栞ちゃんと寧々ちゃんも彼目当て?だとしたらライバル多いから頑張って」
「いや…」
私は頑張るつもりはさらさらない。
頑張るなら他の男性に対してだ。
「俺という婚約者がいることを知りながら街コンに参加するとは。いい度胸してるな」
見下ろされている視線が痛い。
口元は笑っているけど、完全に目は笑っていないし。
でも私は間違ったことをしているわけではない。
むしろおかしいのは蓮の方だと、視線を真っ向から受け止めて、毅然とした態度で答える。
「了承した覚えはありません。それに、あなたこそどうしてここに?」
「婚約者が街コンに参加するようだと秘書が連絡をくれたんだ」
なにそれ。
私が参加を決めたのはつい一昨日の話なのに、いつの間に調べたのだろう。
「怖い。怖いです。もう私に関わるのはやめてください」
自身の体を手で包み込み、蓮から顔を逸らして拒絶する。
でもオーナーの「そろそろはじめますー」の声に返答はもらえなかった。
「ていうか、何してんの、あの王子」
寧々の声に蓮を見れば、オーナーの声掛けに応じるように、ひとつの椅子に腰掛けていた。
「まさか参加する気?」
「ウソでしょ?!」
理解不能な行動にその場から動けずにいる私と寧々の元に、オーナーが近付いて来て、答えをくれた。
「彼がさっき話した飛び入りの男性だよ。部下を名乗る男性がどうしても参加させて欲しいって言うから特別に許可したんだけど、まさかあんなイケメンだったなんてね。しかも超一流の御曹司ときたもんだ。女性たちのテンション上がるよなー。栞ちゃんと寧々ちゃんも彼目当て?だとしたらライバル多いから頑張って」
「いや…」
私は頑張るつもりはさらさらない。
頑張るなら他の男性に対してだ。