突然現れた御曹司は婚約者
「付き添いの方はご家族ですか?」
救急外来の待合室で腰掛けていると、処置室から出て来たスタッフの方に聞かれた。
「違います」
「ではご家族の方と連絡は取れますか?ご存知であればこちらに来て頂けるようお願いしたいのですが」
そう言われて蓮が危険な状態にあるのだとピンと来た。
「彼、蓮さんは何の病気なんですか?!大丈夫なんですかっ?!」
摑みかかるように聞くもスタッフの方は冷静だった。
「ご家族の方でなければお教えすることは出来ません。ですので、申し訳ありませんが、とにかくご家族の方に連絡を取ってください」
それだけ言って処置室に戻って行ってしまった。
「なんで…」
仕方のないことだって分かっていても、病状を教えてくれないことに憤りを感じる。
でも私が今、蓮のために出来ることは家族に連絡を取ることだ。
自宅の連絡先も、ご両親の携帯電話の番号も知らないけど、理事長を通して連絡を取ることが出来た。
「栞ちゃん!」
それから2時間後。
駆けつけてくれた蓮のお母さんは待合室で俯いていた私の体を抱き締めてくれた。
「ひとりで不安だったわね。でももう大丈夫よ。私たちが来たから、もう大丈夫」
「でも…蓮さんが…蓮さんが…」
心配で言葉にならない私を、お母さんがギュッとさらに強く抱き締めてくれて、現状を説明してくれた。
救急外来の待合室で腰掛けていると、処置室から出て来たスタッフの方に聞かれた。
「違います」
「ではご家族の方と連絡は取れますか?ご存知であればこちらに来て頂けるようお願いしたいのですが」
そう言われて蓮が危険な状態にあるのだとピンと来た。
「彼、蓮さんは何の病気なんですか?!大丈夫なんですかっ?!」
摑みかかるように聞くもスタッフの方は冷静だった。
「ご家族の方でなければお教えすることは出来ません。ですので、申し訳ありませんが、とにかくご家族の方に連絡を取ってください」
それだけ言って処置室に戻って行ってしまった。
「なんで…」
仕方のないことだって分かっていても、病状を教えてくれないことに憤りを感じる。
でも私が今、蓮のために出来ることは家族に連絡を取ることだ。
自宅の連絡先も、ご両親の携帯電話の番号も知らないけど、理事長を通して連絡を取ることが出来た。
「栞ちゃん!」
それから2時間後。
駆けつけてくれた蓮のお母さんは待合室で俯いていた私の体を抱き締めてくれた。
「ひとりで不安だったわね。でももう大丈夫よ。私たちが来たから、もう大丈夫」
「でも…蓮さんが…蓮さんが…」
心配で言葉にならない私を、お母さんがギュッとさらに強く抱き締めてくれて、現状を説明してくれた。