【続】strawberry tea
『そんな事は充分に知ってるけどさ…』
はいぃ!?
今サラリと失礼な事言いましたよ柚さん!!
そんなあたしのマヌケ面を見て、柚は可笑しそうに笑った。
『嘘嘘♪平気だよ。
それが彼女だとしても…ショックだけど…変わる事は無いよ』
……凄いなぁ…。
康輝君をそこまで
一途に想えるなんて。
『今日はそんな事忘れてさ、応援に励むよ!』
強いな、柚。
益々あたしの
尊敬する人になった。
「…うん!」
こんなあたしは…アドバイスは出来なくても、柚を応援する事は出来るよね?
――
『あっ、バスケ始まるじゃん!行こ!』
柚と共に体育館へ向かっていって見たのは…
『「うげっ!!」』
沢山の人、人、人。
『熱っ』
柚が人が居すぎて、体育館をとりまく熱に悪態をついた。
「……(泣)」
あたしは声が出ない…
だって…だってさぁ!
『95%が女子で埋まってんじゃん…』
柚が目をむいて、
そう呟いた。
………そう。
体育館に群がっている、
この人々は……
ほぼ女子で
埋め尽くされていた。