【続】strawberry tea


『あたし達は出ないんだしさ、守谷君を思う存分見られんじゃん♪』

そっかぁ!
球技大会だ!



『守谷君何出るの?』
「サッカーとバスケだって!」


『守谷君は運動神経めちゃくちゃ良いもんね~』

柚が感心したような顔をした。






ご紹介が遅れました。



守谷蓮、高一。

一応あたしの彼氏。



明るい茶髪に、
十字架のピアスを
片耳につけている。


形の良い薄い唇、
高く筋の通った鼻。

程良く白い綺麗な肌に、
優しく潤う瞳。


そんな外見、
王子様みたいな奴。



もちろん、
学校一モテる蓮。

ファンクラブだってあるし、
他校の子も、初めて蓮に会ったというのに告白したり。




そんな絶大な人気を誇る守谷蓮が、ついこの間に思える夏…




あたしに告白してきたのだ。


"俺、海宝冬嘉さんの事好きなんです♪"





そう笑顔で言われた時は、
かなり驚いた。


あたしは守谷蓮があまりにも有名だから知っていたけど、何故守谷蓮はあたしを知っているんだ?



その疑問が、その時のあたしの頭を埋め尽くしていた。



初めて近くで見て、
初めて話したのに。

何の接点も無いのに。



蓮はあたしに告白した。



あたしは完全に混乱。


しかも蓮がいきなりあたしのクラスに来て、"これからデートしません?"なんて言ってきた。



強引な蓮に逆らえず、
向かった先は公園。




"呼び捨てにして"



その深い瞳に…
甘い囁きに…


あたしの全てが
狂い始めたんだ。



"…………蓮"

小さな声で呼んだ。




あの時は
仕方なく言ってた。



でも…もうあの時から、
ドキドキしていた。


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