契約結婚はつたない恋の約束⁉︎
「……そう言えば、神崎が『ほしいものはLINEで言ってくれれば、買って持ってくる』って言ってたな……このペースだと、避妊具のストックが心許ないなー。十箱くらい頼んで持ってきてもらおうか?」
その日何度目かもわからないほど極まった栞の耳元で、神宮寺が色気をダダ漏れさせた甘い声で囁く。「二十二歳の健全な男子」を侮ってはならない。
……ぜっ、絶対にやめてええぇーーーっ⁉︎
そんなふうにして、栞のGWは過ぎて行った。