【BL】貴方を好きになっていいですか?
腕にしがみついてくる直貴を軽く小突き、僕は部屋を出た。
ドアを閉めた後、直貴がドアを軽く殴る音が聞こえたが、僕はそのまま部屋に背を向けた。
『せっかくの休日なのに』
直貴が今朝、僕に言った言葉だ。
今日は珍しく部活が無いらしく、仕事も休みの僕に彼は多分デートに行きたい、と誘ってきたのだろう。
だけど僕は、その期待に応えてあげられなかった。
「ねぇ…、彰さん。本当に行っちゃうんですか?」
僕の後ろに抱き付きながら、直貴が訊ねる。
「あぁ。社長から連絡が入ったからな」
僕は動きにくい体勢のまま、ベッドの上に置いてあった仕事用の鞄を手に取った。
直貴は、耳元で少し悲しそうな吐息を吐き、
「……結局何処にも行けませんでしたね」
ドアを閉めた後、直貴がドアを軽く殴る音が聞こえたが、僕はそのまま部屋に背を向けた。
『せっかくの休日なのに』
直貴が今朝、僕に言った言葉だ。
今日は珍しく部活が無いらしく、仕事も休みの僕に彼は多分デートに行きたい、と誘ってきたのだろう。
だけど僕は、その期待に応えてあげられなかった。
「ねぇ…、彰さん。本当に行っちゃうんですか?」
僕の後ろに抱き付きながら、直貴が訊ねる。
「あぁ。社長から連絡が入ったからな」
僕は動きにくい体勢のまま、ベッドの上に置いてあった仕事用の鞄を手に取った。
直貴は、耳元で少し悲しそうな吐息を吐き、
「……結局何処にも行けませんでしたね」