あべこべカレカノ
「ま、待ってくれ。…いくつか確認したいことがある」
「なんですか?」
冷や汗たらり。
「…まず第一に、私は女だ」
スカート履いてるでしょ!
いま!!
彼は、パッとスカートを確認して、少し驚いたような顔をしている。
やっぱり勘違いされてたか…
そしてもう一つ。
「君は…男だよね?」
「はい」
即答された。
ということは…?
「もし私が本当に男でも、君は私に告白してきたのか…?……つまり、男同士で…」
初めてのパターンに戸惑う私。
でもそんなの彼にはお構い無く…
「はい!僕、ずっと桐生くん…あ!桐生さんを男だと勘違いしてて…。でもそれでも、そんな桐生さんに惚れてて…、それで…」
彼は恥ずかしいのか、モジモジしていた。