あべこべカレカノ
まるで私と正反対だな…
うーん、と考えながらジロジロと彼を見回すと、彼は少し顔を赤らめた。
「…おぉ、ごめん。ちょっと見すぎちゃったかな」
ペコッと頭を下げると、「とんでもない!」と、彼は両手を振ってみせた。
「…ところで、私に何のようかな?バスケ部に入りたい…とか?」
新入部員、大歓迎!
私は瞳を輝かせながら彼に問う。
一方の彼はというと、ブンブンッと首を振ってから、すぅっと息を吸い込んで、
「桐生くん!好きです!」
思いっきり。
体育館に響き渡るような声で叫んだ。
今まで散々女子には告白されてきたことはあった。
(もちろん、私が男だと勘違いして…)
でも……