ー 君の落とし物は空へ続いてる ー
「じゃあさあ、近くにホテル取ってたから今からそこ、行こう」



レストランも、ホテルも予約していたなんて私は謝った。


「ごめんね、透。


私が体調悪いから」



私は見上げた。


透は、怒らない。



「俺は、椎名が一番に大切なんだよ」


そう優しく笑うんだ。


< 48 / 85 >

この作品をシェア

pagetop