SILVER HONEY
「…もういーよ、お前は。
お前にまともさ求めた俺がアホだった」
その後、疲れた、寝る。
なんて言った駿ちゃんは、わたしが食い入るようにみていた銀の雑誌をパタンと閉じて、わたしから奪う。
「あああああ!!!わたしの銀んんんん!!!」
「うっせえ、アホ」
そのまま、ぐいっと引っ張られ、なぜかベッドに横になる駿ちゃんの腕の中。
「しゅ、駿ちゃん!!!」
「んだよ、うるせえな。寝かせろ」
「駿ちゃんだけ寝ればいいよ!わたしは眠くないよ!というかねえ、駿ちゃん!わ「うるせえ」」
向かい合う至近距離でカチリと駿ちゃんのきれいな瞳と合う視線。
それに、思わず黙ってしまうわたし。
フッと軽く息を吐きだした駿ちゃんは、さらにわたしを引き寄せて、目を閉じる。