レヴィオルストーリー2
「…シルラ、ちゃんと…」
「言ってほしいですか?じゃあキスして下さい。」
「………………。」
うぜぇ。
カルアシティでも何度か迫られたことはあったが、ここまでしつこい女ははじめてだった。
「…するワケ、ないだろ。そんな強制みたいな取引みたいなのして、シルラだって満足するわけないし。」
やったら調子にのって、何度も同じことをねだるに違いない。
アレンはそう確信していた。
「…そうですか。やっぱり、レイ様がいなくならなきゃ駄目なんですね。」
シルラはアレンの答えに残念そうに、しかし微かに楽しそうに言う。
「知ってますか?城内には、レイ様の熱烈なファンがたくさんいるんですよ。そりゃ、あの美貌ですし。男達も群がるってものですわ。」
その言葉に、アレンは真っ青になった。