レヴィオルストーリー2


マケドニスはアレンの珍しい碧の瞳を困ったように見つめた。


「『ビックリさせんな』じゃありません。さっきから何度もお呼びしているのですが。」

「え、まじ?何?」

「もうすぐ街長達との会談です。」

「…あぁ、わかった」


アレンは紙を執務机に放り投げると椅子から立ち上がった。


大きく伸びをする。



「お疲れですか?」

「いや…何で?」

「俺が近づいても気付かなかったものですから」

「そんだけ集中してたってことで」


軽くあしらって執務室を出ると、いきなり何かにぶつかった。

咄嗟に腕を引いてそれが倒れかけたのを防ぐ。


「きゃあっ、アレン!ごめんなさい!」

「レイ?」


ぶつかったのは胸元までのストレートの金髪とマリンブルーの瞳を持つ美女、レイだった。


精帝として国の精霊士、占星術師のトップに位置する実力者。



かつて共に旅をした仲間であり、アレンの彼女でもある。



超美男美女カップルとして、城内ではかなり有名なお二人。




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