レヴィオルストーリー2
今度は真っ白なソファーの背もたれを睨み、息を深く吐く。
(……レイ…。)
何を信じてくれないんだ?
聞きたくても、聞けない。
(…このままの方が、レイにはいいかもしれないな…。)
そしたら城に戻って来たりはしないだろう。
アレンはそのまま目を瞑った。
マケドニスは主人を見てただ立ち尽くすだけ。
「…アレン様。」
「……………。」
「俺にできることがあったら、言って下さいね。俺はずっと貴方の味方ですから。」
「……………。」
アレンは黙ったままだが、マケドニスは彼が自分の言葉を聞いて理解してくれたと確信した。
(…まだ子供なのですね。)
そう考えて少し笑う。
白いソファーの上で、アレンは照れ隠しに背もたれに顔をくっ付けていた。