レヴィオルストーリー2
「あ~もうッ。そーだ、マケドニスは?合鍵持ってるでしょ。」
「それがよ、いないってんだ。明日の準備だとよ。」
「…じゃあ、レイ!レイの部屋にあるんじゃない!?」
「そのレイの部屋の鍵もないんだな~」
「………………。」
イルは黙り込んでしまった。
必死に頭の中で考えを巡らせているご様子。
そんな彼女をほっといて、ギルクは更に大声をあげた。
「おいアレン!いい加減しばくぞオラァ!扉ぶっ壊すぞ!?」
……しーん。
「…よっしゃあ、ぶっ壊す!!」
アレンからの返事がないのを確認すると、ギルクはそう言って腕を捲し上げた。
イルは後ろに避難する。
「どりゃあぁあああ!」
どでかいかけ声と共に、執務室の扉がガチャッと開いた。