レヴィオルストーリー2
「ぬぉッ!?」
どんなタイミングー!?
ギルクは心の中でめちゃくちゃ叫んだ。
勢いのついた拳はそのまま扉を開けた人物に向かってく。
「えっ!?」
飛んできた拳に驚きながらも、扉を開けた人物───マケドニスはそれをかわした。
「あっ、マケドニス!いないんじゃなかったの!?」
イルが彼を見て目を丸くする。
「ここにいたからそう思われたんでしょう。ていうかまさか本気で扉ぶっ壊すつもりだったんですか!?」
マケドニスもギルクを見て目を丸くする。
「ん?いや、今のはだな、トレーニング!」
白々しく、そしてバレバレな嘘をついたギルクは空中に軽くパンチを繰り出し誤魔化そうとした。
そんなギルクに疑いの目を向けてから、マケドニスが一言。
「今のが俺じゃなくアレン様だったら確実に殺されてましたよ」