レヴィオルストーリー2

「黒だったらまじ吐き気モンだよ」

アレンの気持ちを代弁したかのようにコニスも外を見て言った。

彼も思い出しているらしく、かなり複雑そうな表情。


「黒?何でだよ?」

ラークが不思議そうに一緒に外を見た。

コニスは少し嫌そうにする。


「魔王に支配されてたときのノスラムシティだろう?」

ディルが本を読みながら答えた。

“魔王”という言葉にアレンが一瞬眉間にシワを寄せる。


「…うん。それより、マケドニス、大丈夫か?」

同じく表情を一瞬堅くしたコニスが話題を逸らした。

声をかけられた、というより話題逸らしの道具にされたマケドニスは馬車の長椅子に横たわっている。


「…大丈夫…なはず…」

「…大丈夫じゃねぇだろ。また吐くなよ、あと少しだし頑張れ」


アレンの言葉からするとどうやら既に吐いてしまっているらしい。

優しいような優しくないようなアレンの言葉にマケドニスは頷くしかなかった。




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