レヴィオルストーリー2
「……何なんだよこの前から!夢で出てきたと思ったら、今度は…っ」
嫌な記憶を振り払うかのように立ち上がったアレンは、苛々しながらベッドに近寄る。
この前の魘されていた夢。
───カルアシティでの、あの出来事…。
また思い出しそうになったアレンは、黄色の枕を掴むと力任せに壁に投げつけた。
枕はバァンと壁にぶつかると、ベッドにボトッと落ちる。
アレンも一緒にベッドにダイブした。
「…………レイ、」
こんな時まで彼女を思い出す。
───こんな時だからこそ、かな…。
枕を抱いたまま、アレンはベッドの上に丸まった。
(………レイ…)
会いたい。
でも、会えない。
レイはきっと、会いたくないだろう。
あんなことを言うぐらいだから。