レヴィオルストーリー2
「…あ、レイ…様…」
ハッとしたように立ちすくむ。
「し、シルラ?今…」
レイもその場に突っ立ったまま、相手を見つめた。
「………………。」
長い沈黙が訪れる。
それを破ったのはシルラだった。
「…私…、アレン様が好きなんです…。レイ様がいるのはわかってます。でも、好きなんです。」
シルラは最後の方はキッパリと、強く言った。
「…でも…、寝てる間にキスするなんて…」
レイは戸惑いながら、シルラとアレンを交互に見た。
「…寝てるときなら、いいかなって思ったんです。」
「駄目よ。アレンの気持ちはどうなるの?」
二人は口論をはじめた。
「そんなこと言って、貴女はアレン様に酷いこと言ったそうじゃないですか!」
「だから謝りに来たのよ!」
「じゃあどうしてもっと早く来なかったのです!」
「それは…お父さんのお葬式もあったし、忙しかったし…、ちょっと…怖くて…」
口論中なのも忘れて、レイは涙ぐんでしまった。
そこに、また新しい声がする。
「…ん…」
レイとシルラの二人は、一斉にベッドに目を向けた。