レヴィオルストーリー2

二人っきりになり、しーんとした治療室。



レイは隅っこにあった椅子を引っ張って来ると、アレンの傍で腰かけた。




「…アレン、起きて」


そう声をかけてみる。


しかし彼は眠り込んだまま。




「…アレンも笑ってよ」


グスッと鼻を啜り、レイは彼の頬に軽く口付けた。


それから顔を上げるとまた泣きそうな表情をする。






あの時の恐怖が頭から離れないのだ。




ギルクが真っ青になりながら、アレンが息をしていないと言って。


一瞬固まったレイとイルだったが、すぐに駆け寄った。


それから叫んで喚いて揺すって叩いて、何とかしようとしたけど人工呼吸すら意味がなく。



────そんな絶望的な状況でアレンを救ったのが、あの“想いの力”だった。





「アレンの馬鹿…。私達にあの力やらせといてまだ寝てるなんて。

勇者の貴方がいなきゃ、みんな何したらいいのかわからないでしょう。

今マケドニスが一生懸命出来ることしてるんだから…。」






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