レヴィオルストーリー2

レイはそう囁くと、自分の腕から何かを外しアレンの手に握らせた。


兄からもらった、精霊の力を強める大切なブレスレット。



気休めだが、彼の為に何かしたかったのだ。




(…あ、そういえば)



マケドニス、という自分の口から出た人名にレイはちょっと気になったことを思い出した。



「アレン。貴方マケドニスに何の魔法かけたの?
あの人起きた瞬間アレン様アレン様って、貴方のこと異常に気にしてたわよ。

…どこか沈みがちみたいだし。」


アレンがこんな状態だからだろうか。


でも彼なら、アレンは起きると信じて少しでも起きた時の負担を減らそうと走り回るだろう。




今もそうしているのだが何だかぼんやり考え事をすることが多く、その度に悲しそうな辛そうな顔をしている。





「…アレンが起きてくれたら、みんな喜ぶのに」





そう言ってまたアレンに柔らかいキスを落とすと、レイは椅子を直し治療室から出た。








ピクリ、とアレンの指が微かに動いたのには気付かずに────……








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