レヴィオルストーリー2

意外な魔王と闇王の繋がりを聞き、アレンは無表情ながらに驚いていた。


しかもその話以外にも、気になるところがある。



「……魔王が、人?

でもあいつの心臓部分は…、魔力の籠ったガラス体だった」



──アレンが魔王を倒したとき。


黒尽くめのあいつがいたところには、遺体のかわりにアレンが言うガラス体だけが残った。



普通の人間ならばあり得ないこと。




だからアレンは、彼は人ではなかったのだろうと考えていたのだ。





「…ネオは確かに人だったわ。でも彼は人であることを捨てた。

いつだったか、ネオは私に力を求めた。それはまだあの人が黒に染まってなかったときのこと。

でもいくらゼウス族だからって、人間であるネオには私の力は耐え難いくらいに強かった。

それを言ってもあの人は力を欲した。だから私は彼の望みのままに、この力の半分を分け与えた。

そうして、ネオが最初にしたのは……、私への裏切りと人であることを捨てること。」





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