【長完】Keeper.l

………なるほど。金持ちな訳か。
金持ちは、基本的に好かないが、今回はラッキーだ。

『お言葉に甘えさせてもらう。』

そう言えば、総長が頷く。

「そういえば、雪君のお家は財閥なんだ。雪くんと龍くん、2人のお家がここにお金を寄付してくれてるの。私と雪くん以外はみんなここに住んでるんだよ！」

説明する、お姫様。だが残念な事に雪君とやらが分からないのだよ。

「とりあえず、この子がここに住むことは、決まり、になったのかな？」

茶髪に見られる。その視線は、あまりよく思っていないもの。それにはスルーさせて貰うけど。

『えぇ。今日から、お世話になるわね。』

あぁ、そうそう。忘れるところだった。


『明後日から、そこの星ヶ丘高校に通うのだけど、制服とかまだ住所がなくて運んで貰ってないの。ここの住所記入してもいいかしら？』

そう問えば、構わない、の一言が帰ってくる。

『ありがとう。』