【長完】Keeper.l
全体に緊張が走り初めて、今までのような楽しく活発な凛蝶はなくなってしまった。総長もだんだんとくまができ始めてやつれていくのが分かった。

私はいつも花緋ちゃんと一緒に帰っていた。だけど花緋ちゃんがちょうど私が凛蝶に行った日には居なかった。

ああ、私もリンチかな?って思った。

痛いのは、嫌だなぁ。

駅に向かって歩き始める。バイクで帰るのが当たり前なのかもしれないけど凛蝶は裏戸から出れば駅に近い。

鉄パイプ……はさすがに持ち歩くことは出来ないため、傘を持ち運ぶ。とか言ってもまぁこの前持って帰り忘れただけなんだけどね。

あと、送る事は出来ないごめんね、と総長が謝りながら渡してくれたメリケンサックやタクティカルペン。

これらを武器にして上手く戦えれば話に聞いてた5人くらいは簡単にとは言わないが撃退することくらいは出来るかもしれない。



裏戸を開き、挨拶をしてから出る。道を右に曲がり、左に曲がる。



ああ、やっぱり。話に聞いた通りだ。

誰かが後ろからつけてきている。

走って人混みに紛れるか?ダメだ、まだ距離がある。それに複数だ。

そっとカバンに手を入れて右手にペンを忍ばせる。そのままポケットに手を入れ、左手はギュッと傘を握る。

どうする?このまま着いてくるか?路地裏で先導して戦う?
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