【長完】Keeper.l
それから、まる1日空けて登校の日になった。

洗濯をしたブラウスに腕を通しネクタイを締める。

ここ、洗濯機も付いていた。凄いな。ほんとに住める造りになっている。

それにしても今は、6月の終わりらへんだからブレザーなんて要らない。あ、でも一応カーディガンを持っていこう。

あぁ。忘れていた。大変たいへん。

ロケットペンダントを首からかける。

落ち着いた重さ。これがあるだけで崩れそうな精神がつなぎ止められる感覚がする。

部屋にある鏡で姿を見ながら、耳についてるピアスを触る。【あの人】 の女である証。

私がしていた事を知ってもまだ、「俺の女」と微笑んでくれるだろうか。



「里香ちゃーん!準備できたぁー?」



と、部屋の外から お姫様の 声が聞こえる。

鞄を手に取って部屋から出る。

『おはよ。』


2人で、外に降りた。

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