弟子にしてくれないと泣くかしら!
「あの、事件のあと大変だったのですよぉーまあ、結論からいうとぉ…王はヌル級のなかから選ばれることになり会議が開かれぇ、王を殺害したとされるノアを殺害し仇をとったとなったアンネが王となって…我が儘し放題というところですねぇー。やけに反対を唱える大臣たちがすくなかったのでぇ、賄賂でも配ってたんでしょう。そのせいで国は内部から腐って、荒れ放題です」




「アンネの野郎、ほんと嫌いかしら。まだ生きていたのが驚きかしら」



それに続いてニーアも、アンネとは一生分かり合うことはないだろうと思ってますよぅー、と続けた。



あまり人の性格を気にしないニーアにそう言わせるアンネはなんというか高飛車な我儘女王様なのだ。



そしてこの私を犯人に仕立てあげ、呪いを私にかけた人物。



私の呪いは、かけた相手の魔力を奪うというたちの悪い呪いだ。


私の魔力は自分でいってしまえば、あれだが膨大だ。


取り込めば最後、魔力を抑えきれず暴走によって死んでしまうはずなのに。


そうならないのはきっと。

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