Invanity Ring --- 今宵、君にかりそめの指輪をーーー
「華月」
背後に圭介の気配を感じて、華月は表情を引き締めると勢いよく振り返った。
とりあえず、謝ってもらうまでは許さないことにする。
「軽々しく人の名前を呼ばな」
そのセリフを遮るように、圭介は華月に唇を合わせた。驚いて押し返そうとした華奢な腕を、圭介は優しく、でも強引に掴んで離さない。暴れる華月の身体から、次第に力が抜けていく。
ようやく唇を離すと、自分の唇についたルージュを親指でぬぐって圭介はにやりと笑う。
「婚約者のために取っとけって言ったろ? 華月のファーストキスは、どこの誰とも知らない馬の骨よりも、愛する婚約者の方がいいに決まってる」
「愛してなんてっ……んっ」
言葉の途中で、また圭介が唇を塞いだ。
「愛してるんだろ?」
唇をつけたまま、圭介が聞いた。答えさせる気がないのか、聞いたその唇でまた華月に口づける。
「んんっ……そんな、ことっ……んっ」
なんとか唇を離して反論しようとしても、またすぐにその言葉は飲み込まれてしまう。うなじに手を添えられて頭を固定され、真っ赤な紅をなめとるように唇が密着した。
背後に圭介の気配を感じて、華月は表情を引き締めると勢いよく振り返った。
とりあえず、謝ってもらうまでは許さないことにする。
「軽々しく人の名前を呼ばな」
そのセリフを遮るように、圭介は華月に唇を合わせた。驚いて押し返そうとした華奢な腕を、圭介は優しく、でも強引に掴んで離さない。暴れる華月の身体から、次第に力が抜けていく。
ようやく唇を離すと、自分の唇についたルージュを親指でぬぐって圭介はにやりと笑う。
「婚約者のために取っとけって言ったろ? 華月のファーストキスは、どこの誰とも知らない馬の骨よりも、愛する婚約者の方がいいに決まってる」
「愛してなんてっ……んっ」
言葉の途中で、また圭介が唇を塞いだ。
「愛してるんだろ?」
唇をつけたまま、圭介が聞いた。答えさせる気がないのか、聞いたその唇でまた華月に口づける。
「んんっ……そんな、ことっ……んっ」
なんとか唇を離して反論しようとしても、またすぐにその言葉は飲み込まれてしまう。うなじに手を添えられて頭を固定され、真っ赤な紅をなめとるように唇が密着した。