キミと一緒なら
食器を洗い終わって、リビングに置いてあるソファーに腰を下ろした。
「陽菜」
「・・・なに?」
「彼氏とかいるの?」
「・・・いないけど」
「じゃあさ・・・」
口角をクイッとあげて、意地悪そうな笑みを浮かべる。
私に顔を近づけて・・・
「じゃあさ、俺と付き合わない?」
「はあ??む、無理無理!!」
だって、今日会ったばっかりじゃん??
無理に決まってるでしょ!!
「陽菜に一目惚れした」
「バカじゃないの?」
「俺は本気だよ?」
全然、まだ裕哉のこと知らないのに?
裕哉も私のことよく知らないのに、好きとかありえないでしょ??
「いや、でも・・・」
「返事は今すぐじゃなくていい。でも、俺は陽菜が好き。それだけは知ってて?」
コクンと頷いた。