わたしのキャラメル王子様・番外編
「なんも心配しなくていいよ。大丈夫」
何が大丈夫なの?
って聞いたら、悠君はふんわり微笑んだ。
「俺気づいたんだよね。列に並んでたときからなんかやけに周りからの視線を感じるし、キャーキャー言われてる気がしてさ」
「うん」
それどころかネットで女子たちが悠君のこと追跡してたけどね。
「俺って目立つんだってさ」
当麻君の事務所の人にきっとそう言われたんだな。
「今頃何言ってんの?悠君は目立つしモテるでしょ?」
「あっ、そう言われてみれば」
思い当たるふしがあるんだ?
ニューヨークでなんかあったのかな、すっごい気になる!
「とにかく、その辺もうちょっと自覚しようね」
「うん。俺は沙羅だけの王子様だもんね?」
「そうだ、ね」
もうただひたすらに恥ずかしい……。