わたしのキャラメル王子様・番外編

「なんも心配しなくていいよ。大丈夫」



何が大丈夫なの?
って聞いたら、悠君はふんわり微笑んだ。



「俺気づいたんだよね。列に並んでたときからなんかやけに周りからの視線を感じるし、キャーキャー言われてる気がしてさ」



「うん」



それどころかネットで女子たちが悠君のこと追跡してたけどね。



「俺って目立つんだってさ」



当麻君の事務所の人にきっとそう言われたんだな。



「今頃何言ってんの?悠君は目立つしモテるでしょ?」



「あっ、そう言われてみれば」



思い当たるふしがあるんだ?
ニューヨークでなんかあったのかな、すっごい気になる!



「とにかく、その辺もうちょっと自覚しようね」



「うん。俺は沙羅だけの王子様だもんね?」



「そうだ、ね」



もうただひたすらに恥ずかしい……。

< 86 / 141 >

この作品をシェア

pagetop