暴君陛下の愛したメイドⅠ【完】

見えてきた真実








「陛下、お好きな物はなんですの?」


腕を絡ませ、甘ったるい声をかけてくるのは、派手なドレスに豪華な宝石を身につけた女で、


上目遣いで余を見ていた。



この女は先程会談した際会った男の娘らしく、会談が終わった途端なぜかこうして無駄に絡んでくるのだが、


正直鬱陶しい。


腕を絡ませるなど命知らずの奴め。


妃が居なくなった途端にこれだ。



媚を売る女が多くなった。


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