ふたりの彼女と、この出来事。 (新版)
「うれしい」

目の前で見つめる笑顔が輝いてる。

「ミライ…」

ドレスに負けないキラめく笑顔が、すぐ目の前にある。

と、広海君がヒュ~ヒュ~とはやし立ててきた。

照れるって、広海君。

と、はしゃぐ広海君をなだめるように、所長がマイクをトントンと指で叩いた。

「えー、ではまず初めに、管理者変更の儀を執り行います。では本田君、前へ」

所長の声に、本田君が台に上がってミライの瞳を見つめた。

「セーフモードで再起動」

「はい、セーフモードで再起動ですね」

「YES」

フッと動かなくなったミライに、本田君が続ける。

「管理者変更」

「はい、管理者変更ですね」

「YES」

「新しい管理者の虹彩登録に入ります。どうぞ」

と、本田君がスッと一歩下がってこっちを振り向いた。
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