~白の恋人~

「・・・おはよ。」

「・・・・・・うるせー。」

「あれ!?龍、泊まったのか?」

「あぁ。2課の事件は片付いた。・・・シャワーしてくる。」

そう言って出ていった龍。


「さて!今日も頑張りますか!!」
「澪ちゃん!今日寒いね!来たばっかだけど、私温かい物飲むから一緒に淹れるね!!」
「華ー。俺も!!」


いつも通り笑顔で元気な2人。
龍と澪が、喧嘩しているのも分かっている。
それでも普通にしてくれる2人の態度が嬉しかった。

「・・・華、竜也、ごめんね。ありがと。よし!頑張る!!」

可愛い笑顔を浮かべて給湯室に向かう華。

「・・・澪ちゃん、今日早く帰れたら帰りな。アイツの話聞いてやって。」

「・・・ありがと。竜也。」


その後、澪は現場へと出て行ったのだが・・・。

澪が外に出ている間に、新たな事件の捜査を請け負った白は、竜也と龍が、澪とすれ違いで外に出て行き、今日も、龍と澪が話すことは無く、龍は家に帰って来なかった。

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