~白の恋人~
その後は捜査の話に戻り、皆、真面目に仕事をした。
少し残業をして、本庁を出る。
「「じゃあねー!!」」
「おう。」
「澪ちゃーん!華のこと守ってやってくれよー!」
笑って手を振り、夜の街へと消えていく2人。
「龍!俺らどこ行く?食って帰るだろ?」
「・・・おう。」
「どした?」
「アイツ・・・また何か悩んでんのか?」
「え?」
「俺らに聞かれたくない話だから、2人で出掛けたんじゃねーのか?」
「・・・うーん。でも2人共、悩んでるようには見えなかったけどなー。たまには女2人で出掛けたいんじゃね?」
「・・・そうだな。」
龍は、つい1週間ほど前、澪と龍の関係について悩んでいた澪を華が2人きりで食事に誘っていた事もあり。
(・・・悩んでる雰囲気もなかったし、あれから1週間だけど、ほとんど一緒にいるし・・・キスも泊まったりもしてる。・・・じゃあ何だ?本当に何もなく2人で飯食いに行っただけか?)
龍はそんな事を考えていたけど、竜也と夜の街へと歩き出した。