~白の恋人~

龍の家族と別れ、マンションまでの3時間の道のりを戻る。

「澪。お疲れ。うち、うるさかっただろ。」
「ううん!お母さんもみんないい人で楽しかった!」
「そうか。」

「ねぇ、いつ引っ越すの?」
「6月2日」

「・・・龍の誕生日じゃん!」
「何?」
「誕生日なのに引越しで1日潰れちゃっていいの!?」
「ははっ。お前と一緒に住める日が誕生日なんて嬉しいだろ。」
「・・・龍。」

「去年はお前知らなかったもんな。」
「ふふっ。初め、険悪すぎたもんね。」
「ははっ。そうだな。」
「暇出来たら、新しい家見にいこーぜ。」
「うん!」

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