メールチェッカー 【1】
相変わらず葉子はメールチェックを続けているようだ。
それどころかこの頃は財布やバッグの中、ソファの下までも確認しているらしい。
あまりの疑い深さに、もしかしたら何か異変に気付いているのではないかと考えた関口は、さっそく萌香に相談した。
「そのうち、あなたになりすましてあたしにメールして来るかもね」
「そんなことまでするかなあ?」
「あら意外と王道だったりするわよ。追いつめられるほど我を失うタイプだろうし、やりかねないと思うわ」
「一体どうすればいいんだ?ロックなんかかけたらそれこそ面倒臭いだろう」
葉子は怒らせると面倒なタイプだ。
今はまだ怒らせてもないのに、すでにこんなに面倒なことになっている。
ありもしない器の大きさを見せているのか、やせ我慢しているのかは謎だが、何一つ自分にぶつけてこないのもはっきり言って怖かった。