Happy?~結婚生活は甘くて危険がいっぱいです~
「村雨さん?」

斎藤ゆめのに名前を呼ばれ、俺はハッと我に返った。

「…やっぱり、こう言うのはお金がかかるうえに栄養バランスもあるからな」

そう言った俺に、
「ああ、そうですか…」

斎藤ゆめのは多少は納得をしてくれたようだった。

「と言う訳で、明日から頼むよ」

「夕飯の残りとか冷凍食品に頼ることになるかも知れないですけど、それでもいいですか?」

「ああ、大丈夫だ」

「じゃあ、わかりました」

以上の経緯で、俺は弁当を持って出勤をすることになったのだった。

そんな理由から弁当を持って行っている俺だったが、3日目辺りから彼女の弁当を心待ちにしている自分に気づいた。

…何でなんだろ、子供じゃあるまいし。
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