Happy?~結婚生活は甘くて危険がいっぱいです~
一緒に食うのかよ…。

玉村はコンビニの袋からおにぎりを取り出した。

本当に俺と一緒に食べるみたいだ。

まあ、ちょうどいいと言えばちょうどいいな。

「いや、違う」

俺は返事をすると、たまご焼きを口に入れた。

噛んだ瞬間、しょう油の香りがフワリと口の中に広がった。

ちゃんとした層になっているたまご焼きを胃の中に入れると、
「実はな…最近、結婚したんだ」

俺は玉村に言った。

「えっ!?」

それに対して、玉村は驚いたと言うように聞き返した。

…身長もデカいうえに声もデカいんだよ。

そのせいで、それまで食事に集中していた周りが何事かと言うように俺たちに視線が集中した。

「村雨さん、結婚したんですか!?」

だから、声がデカいんだよ。
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