Happy?~結婚生活は甘くて危険がいっぱいです~
ソファーの方から声が聞こえた。

モソモソとかぶっていた毛布が動いたかと思ったら、
「うわっ!?」

そこから人が出てきたので、わたしは驚いた。

「イテテ…」

男の人は指でこめかみを押さえた。

「えっ、あ、あの…」

なっ、何なんだ…?

これは一体、どう言うことなんだ…?

言いたいことはいろいろとあるはずなのに、まずはどれから言えばいいのかわからない。

そんなわたしの様子に、
「酔ってたら覚えてる訳がないか」

その人はやれやれと言うように息を吐いた。

いや、息を吐きたいのはこっちですって!

彼はわたしの顔をじっと見つめると、
「君は俺と夫婦になったんだよ」
と、言ってきた。
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