熟恋ージュクコイー
ご飯の後に、2人でお茶を飲めるのが嬉しい。

何より、さくらさんが家にいるのが嬉しい。

何もない殺風景な家の中に、その名の通り桜の花がぱっと開いたような明るさがある。

さくらさんを困らせるつもりはないのだけど、これからも暴走してしまう事があるかもしれない。
ちゃんと聞いておこうと思って話した。
 

『さくらさん、私に本当にチャンスがないなら言ってください。諦めます。
気長に待とうと思っていたのですが、今日のように私の願いを受け入れてもらうと、どうしても期待します。
そして、友達以上を望みたくなります。
はっきり言ってください。
チャンスがあると思っていても良いですか?』

思いのまま話した。

もう後戻りできない。

これが俺の本当の気持ち。

困らせないはずだったけど。

友達との、線引きが…できなくなってる。

すると、さくらさんが言った。

「わ、私も、友達以上になりたいと思ってます。」

えっ。

拍子抜けした。

そのあと、さくらさんを抱き寄せた。

我慢しないよ、もう。

『本心と思っていいですか?』

「はい。」

『さくらさん、正式に私とお付き合いしてください』

「は、はい。よろしくお願いします。」

体を離し、ペコリと頭を下げるさくらさん。

『可愛い…』

さくらさんの唇は柔らかくて、甘い。

ずっとキスしていたい。

キスが気持ちいい。

恥ずかしがるしぐさも、可愛いくて、恥ずかしがれば恥ずかしがるほど、俺が止まらなくなる。

この時間がずっと続くといいのに。
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