惚れ薬
無料という言葉にあたしの気持ちは揺らいだ。


占いは元々好きな方で、学校へ来る前にニュース番組や新聞などで占いをチェックするのが日課だった。


けれど、こういったお店に入った事は今まで1度もない。


当たるんだろうか?


そう思い、一歩足を前へと踏み出した。


もし入ってみて妙な壺を買わされそうになったら、すぐに逃げ出そう。


そう決めて、あたしは小屋のドアを開いたのだった。
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