惚れ薬
☆☆☆

しかし、問題が1つだけあった。


それは遼太郎と宏樹の距離感だった。


2人はクラスメートだけれど、それほど中がいいわけじゃない。


会話をしているとことも、あまり見たことがなかった。


そんな2人がいきなり仲良くなるのはどう見ても不自然だった。


あたしは遼太郎を呼び出して宏樹が借りているのと同じ小説を図書室で借りて来るように命令した。


同じ作品がなかったら、同じ作者の本を借りればいい。


そうやって接点を作って行くのだ。


少し時間はかかるけれど、大金が手に入るのだから気にしていられない。
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