監禁少女
なにがはいっているのかわからないので、あたしと美世も警戒しながら近づいていく。


「心配しなくていい。その中にあるのはお前たちに必要なものだ」


モニター越しにそう言われ、この部屋が監視下にあることがわかった。


軽く舌打ちをして段ボールを開ける。


そこには真新しい制服が2着、下着が1着、ウィッグが1つ入っていた。


それを確認してあたしはモニターへ向き直った。


「着替えは隣の部屋でできる」


男はそう言い、モニターは暗闇に包まれた。


「着替えろってことでしょ」


そう言って音が制服を手に取った。


音が通っている高校の制服だ。


「あたしはこれだよね」


美世がウィッグと手に取ってそう言った。
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