監禁少女
残っている下着と制服はあたしの分のようだ。


相手が用意した物に身を包むのは気持ちが悪かったけれど、アンモニアの匂いは気になっていた。


隣の部屋に移動すると、人が1人は入れるくらいの小さなスペースがあった。


豆電球の明かりと姿見があるだけだ。


あたしは手早く着替えをして、元々着ていた物は段ボールの中に入れた。


「このウィッグ可愛いじゃん」


毛先がフワリとカールしたウィッグを付けた美世は、どこか上機嫌だ。


髪さえあれば可愛くなれるからだろう。
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