監禁少女
目の前にはあたしを見おろしている音がいる。


その手には個の部屋に飾られていた花瓶が握られているのが見えた。


「音……?」


「あんた、冬夜とデキてるでしょ」


音が肩で呼吸をしながらそう言って来た。


「え?」


唖然として音を見つめる。


痛みと混乱で頭が上手く働かない。


とにかく、寝転んでいる暇はないと思い、どうにか体を起こした。
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