監禁少女
男は低い笑い声を上げる。


「それは見てのお楽しみだ」


それじゃ全然ルール説明になっていない。


スマホを奪った人がどうなるのか、奪われた人がどうなるのか説明してくれないと……。


そう思ってモニターを見つめていた時だった。


頭に強い衝撃を受けて横倒しに倒れていた。


何が起こったのか理解できなくて、倒れたまま天井を見上げる。


次に痛みが襲ってきて頭を押さえた。


ヌルリとした感触が手に伝わって来て、手のひらを確認してみる。


「血……?」


それが血であると理解するまで、また数秒かかってしまった。
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