監禁少女
「いや……いやだ!」


涙と鼻水でグチャグチャになりながら、あたしは叫んだ。


「千恵美もそう言ったはずだ」


冬夜があたしを睨み付けてそう言った。


「だって……だってあたしが悪いんじゃないもん!」


駄々っ子のように叫ぶ。


「だって! だってぇぇ!!!」


火炎瓶に炎が近づく。


次の瞬間、あたしの目の前は炎に包まれていた……。
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